医療から半導体まで。
“ものづくり”で人々の生活を広く支える
医療から半導体まで。
“ものづくり”で人々の生活を広く支える
理系の知識を生かし、
さまざまな分野から社会に貢献できる
理系科目が好きでしたので、いずれは理系の知識を生かして人の役に立てたらいいと考えていました。大学では医療機器の研究をしていて、年に一度、病院へ見学に行っていたのですが、その際、水処理のために野村マイクロ・サイエンスの装置を使っているのを見て、医療機器とは違った形で医療に携われることを知り、興味を持ちました。
当社では入社後、各部署をまわりながら3ヵ月間の研修を受けます。最初は新入社員全員で各部署の講習を受け、その後は1人もしくは2〜3人のグループに分かれて、さらに細かい研修を受けます。各部署の仕事内容を知った上で、希望の配属先をじっくり選べた印象がありますね。
その中で、プラントエンジニアリング職を希望したのは、“ものづくり”をしたいと考えたからです。自分の手掛けた装置が、医療機器や半導体、液晶モニターなど、生活になくてはならない商品の生産を支えるのは面白そうだと感じました。
お客さまの要望に沿って1から装置を設計。
型がないものをつくり上げる面白さ
国内エンジニアリング部は、受注した装置の詳細設計から、装置の据え付け、試運転、お客さまへの引き渡しまで行っている部署です。私が現在携わっているのは、試運転以降の段階。装置が設計通りに動くか確認し、お客さまが求める水質を満足する装置であることを確認した上で、装置の引き渡しを行います。
工事の規模やお客さまの要求によっても異なりますが、ひとつの案件にかかる期間は、短くても半年ほど。2〜3ヵ月ほど現場で、工事監督をしたり、装置を実際に動かして水質を確認したりします。2019年は2月から6月まで茨城、7月から12月まで岡山に行っていましたね。
装置を初めて動かすときは、求められた水質が基準値に達しないこともあります。そういうときは、期日までに求められた水質が基準値に到達できるように、社内の技術開発部などと連携を取りながら調整していきます。水質が基準値に到達したときはホッとしますし、無事に装置の引き渡しができたときは、仕事のやりがいを感じますね。
一方で、図面と現場の状況が異なったり、環境のせいでトラブルが発生したりしたときは、苦労します。装置に取り付ける部品にちょっとしたズレがあり、組み立てがうまくいかないこともありましたし、暑さのせいで塩化ビニル製の配管が曲がったこともありました。現場で直せるものは直しますし、場合によってはつくり直しの手配をします。
当社の装置は、お客さまの要望に合わせたオーダーメイド。毎回型がないものを1から考えてつくる必要があるため、とても大変です。しかし、決まった型がない分、装置を自分の「成果物」と感じることができますし、1からつくり上げたという達成感、「自分だからこそ、この装置ができた」というやりがいを強く感じることができますね。
「前にも来てくれたよね」と声を掛けられた先輩。
お客さまとそんな関係を築けるエンジニアになりたい
お客さまが先輩の顔を覚えていて、再訪問した際に声を掛けてくださったことが印象に残っています。私たちの仕事は、営業とは異なり、お客さまとの関係が長く続くわけではありません。基本的には、試運転が終わればメンテナンスチームと営業に引き渡すため、お客さまに顔を覚えられていないことがほとんどです。それが当たり前だと思っていましたが、先輩が「前にも来てくれたよね」とお客さまに声を掛けられているのを見て、こんなふうにお客さまとの関係を築けるエンジニアになりたいと感じました。
国内エンジニアリング部には、難しい仕事をサラッとこなす先輩が多いです。実情は大変でも、その苦労を表に出さずに解決してしまう姿を見ると、格好いいなと思いますね。また、装置や部材などに関するマニアックな知識を持っている方も多いです。3年目の私とベテランの先輩とでは、経験も知識も段違い。十数年後に先輩に追い付けるかどうかは自分次第ですので、追い付くためにも、より多くの現場を経験したいですね。
「この製品は自分の仕事の成果で世に出ている」と
自信を持って言えるようになるのがいちばんの目標
これまでは、案件の終盤に入ってサポート的な仕事をすることがほとんどでした。今後は、設計から装置を納めるまで、ひと通りの仕事をこなしていきたいと思っています。「この製品は自分の仕事のおかげで世に出ている」と自信を持って言えるようになるのが、今いちばんの目標ですね。
医療に興味があるため、病院に行くと、いろいろな機器やワクチンの種類をついチェックしてしまいます。先日、予防接種を受けに行き、当社が装置を納めた企業のワクチンのラベルを見つけたときは「ここにもうちの技術が使われているのかな」とうれしく思いました。もともと、理系の知識を生かして人の役に立ちたいと考えていたので、今はワクチンや薬といった形で人の命に関わることができ、陰ながらも社会に貢献しているという実感が得られています。