入社2年目で挑んだ海外出張。
“現場”で感じた経験を設計に生かす

2017年入社
計画設計部
韓国計画設計グループ(設計職)
SATOMI TAKAO

Q.1

野村マイクロ・サイエンスへの入社を決めた理由は何ですか?

半導体製造に欠かせない「超純水」。
事業の安定性が入社の決め手に

大学では環境応用化学科に在籍し、水処理を学んでいました。化学の知識を生かせる企業に就職したいと考えていたときに、先輩から野村マイクロ・サイエンスを紹介され、電子機器の半導体や液晶の進化に欠かせない「超純水」を扱っている企業だと知りました。身の回りでもスマートフォン等の電子機器により、生活がどんどん便利になっていたこともあり、そういった事業の安定性が入社の決め手になりました。

入社後は、現在の韓国営業部・韓国計画設計グループに配属。韓国企業向け超純水プラントの設計を行う部署で、装置の基本設計から既に納入した装置の改修検討まで、幅広い業務を担っています。大規模なプロジェクトの際は、営業段階の基本設計や工事開始後の打ち合わせに参加することも。また、客先への提出書類の作成や原価積算、社内用の提案資料作成なども行っています。

外国企業をお客さまとする部署なので、書類は基本的に英語表記。化学系の専門用語が頻出するため、普通に翻訳しただけでは、意味が通らないことも少なくありません。そういった点では、大学で化学系の英語論文を読んできたことが、仕事に役立っていると感じますね。

Q.2

これまで携わってきた
仕事内容をお聞かせください。

3年目でひとつの案件に一貫して携わるように。
数十億の案件も「淡々と」を心掛けて

入社2年目までは、上司や先輩のアシストという位置付けで、基本設計の検討や原価計算など、案件の一部を任されていました。3年目にようやく、ひとつの案件を一貫して担当するようになり、その案件が無事に受注できたと聞いたときは、達成感を覚えましたね。

韓国計画設計グループでは、数億から数十億にのぼる案件に関わることもあります。でも、相手先がどんな規模の企業であれ、誠実に仕事をこなすことに変わりはありません。金額の大きさに左右されず、平常心で仕事をこなすことを心掛けています。

とはいえ、忙しくて自分の能力が追い付かないときや、日本とは環境の異なる海外出張で体調を崩したときは、モチベーションが下がることも……。そんなときは、十分に休息を取って心身を回復させます。当社は毎月第3金曜日が定休日。有給も取りやすい環境なので、しっかり休んで気分転換しています。

また、時間があるときに、仕事の疑問点を振り返ることも、モチベーションアップには有効ですね。自分が入社する以前の資料を読み込み、数字の根拠や、設計の基準が変わった経緯を探っていくんです。疑問が解消したときは「ここに気付けた自分はすごい」と思い、やる気が出ます(笑)。

Q.3

初めて韓国出張に行ったとき、
どんなことを感じましたか?

設計資料だけでなく、
“現場”を見ることの大切さを学んだ

初めて韓国出張に行ったのは、入社2年目。ちょうど韓国設計グループが大きな案件に関わるタイミングでのことでした。海外出張と聞いて、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか?私が入社時に思い描いていたのは「1週間ほど出張し、必要な打ち合わせをして帰ってくるんだろうな」というざっくりしたイメージ。しかし、実際の韓国計画設計グループの出張は、2〜3週間現地に滞在するのが当たり前です。現場の方々と一緒に設計業務を行うのがメインで、1日中現場で仕事をすることもあります。

初めての出張で感じたのは、設計した装置が実際に入る“現場”を見ることの大切さです。基本設計の際に図面を見て想定していたポンプが、実際の場所では高さが足りず入らない、他にも、図面とは異なる配管が通っていたなど、設計時に見る資料からは想定できない問題が起こることを初めて知りました。

そういった経緯もあり、2度目の出張は自ら手を挙げて同行。私は韓国語が話せませんし、出張先での主な仕事は先輩のサポートですが、なるべく多くの現場を見て、それを設計に生かす経験を積まなければいけないと思ったからです。当社には、若手の挑戦心をくんでくれるカルチャーがあり、上司も快く出張にOKを出してくれましたね。

Q.4

今後のキャリアプランについて
お聞かせください。

5年後、10年後を見据えて
さまざまな面でスキルアップしていきたい

計画設計の仕事に向いているのは、細かいことによく気付く人です。大量の書類を見て、数値に間違いがないか、お客さまの要望に沿っているかを判断しなければいけませんから。私は、入社4年目を迎え、ようやくこの数値はおかしいなと気付けるようになりました。

また、韓国計画設計グループの上司や先輩は、グローバルニュースを見て、最新の情報に敏感な方が多いです。トレンドの半導体や、世界のスマホ売上ランキングなど、当社の仕事に関わりのある情報を日頃から仕入れるようにしている姿勢を、私も見習いたいと思っています。

計画設計グループの業務内容は幅広く、上司からは入社時に「計画設計グループのすべての業務をこなせるようになるまでには10年かかる」と言われました。現地のお客さまと外国語でコミュニケーションがとれるようになることも含め、35歳くらいで一人前になることを目標に、これからもさまざまな面でスキルアップしていきたいと思っています。

就活生へのメッセージ

当社では、役員の方が若手に声をかけてくださる機会も多く、そのようなフラットな関係が働きやすさにつながっています。また、オンとオフをきっちり分けられるのも、当社のいいところです。

半導体の進化にともない、超純水に求められる基準値はどんどん高まっています。勉強をすればするほど、その知識を仕事に反映できる環境がそろっているため、挑戦心のある方は、ぜひ説明会や面接に足を運んでいただきたいですね。

 

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